完全に白髪を染めて消すというよりは、
あえてそれを生かして色を楽しむといった
ものが昨今人気がありますが、
それにも様々な手段があり、メリットデメリットもあります!
白髪染めとファッションカラー何が違うの?
白髪染めだけに限らずカラー剤は元々の黒い髪を、その色を引き出すのに必要な分だけ
脱色する作用と、色を付ける(染色する)作用が同時並行的に働くよう設計されています。
明るい薬であればあるほど、脱色力は強く染料は薄いといった具合です。
ちなみにブリーチとは脱色のみをするもの
なので、上記のような着色作用はありません
白髪染めは100%白髪の方を除いて、大体の方が地毛の黒髪と白髪が混在した
状態で生えてるわけですので、上記の作用の内、染色する作用は特に濃く設計されてます。
したがって明るく仕上がりにくいというデメリットがあります。
そしてもう1つ。
白髪染めにも赤系やアッシュ系など、色の種類はあるものの、
どの色においても、白髪を染めるという前提目的を果たせるようブラウン系の色素も
ミックスされた状態で設計されてます。
濃さ重視故のブラウン味の影響により彩度と色調が低下する。
まとめると、白髪染めはしっかり染まって落ちにくいけど、
色や明るさのバリエーションが少なめ&鮮やかさに欠ける
一方、ファッションカラーは白髪染め程染料が濃く無く、明るさも
色のバリエーションも選択肢が多いのが特徴です。
一定の明るさ以上は白髪にはほとんど色が入らないので調整が必要です。
白髪ぼかしにはどういうやり方があるの?
白髪染めとファッションカラーを一定割合で希釈する
白髪はそのまま残すつもりでハイトーンカラーで染めてコントラスト差を減らす
ベースは白髪染めを使いつつ、ハイライトを入れてボカす
1番目のファッションカラー単体で染める場合、髪質による個人差はありますが、
白髪への着色は薄め。色は鮮やかに出ます。
中間を取る手段として2番目のミックスが有効ですが、単体処方と比べると、
彩度は落ちてしまします。
3番目のハイトーンカラーについては、どんな色を選んだとしても
明るい色はその分色素が薄いので、白髪に対してはほとんど色は入りません。
白髪染めとうまくミックスして薄く入れることは可能。
自分にはどの手法が相性いいの?
先に結論から言うと、、
白髪と黒髪の比率によって相性が変わります!

近くで見ると少し色浮きした感じ、退色も若干早め。
白髪50%未満の方
ほとんどの方は根元が伸びてきた時の白髪を気にされてるので、
ハイライト(細いメッシュ)は解決にはなりません。
まだまだ黒髪の比率も多い場合、ベースが明る過ぎても今度は根元の黒髪
部分とのコントラストが気になると思うので、適度な明るさで
ファッションカラー単体か白髪染めとのミックス処方で染めるのが良いと思います。
白髪50%以上の方
白髪の方が多い位の方だと、ベース自体が明るい方が根元の白に対する
コントラストの差が生まれにくいので、ハイトーンで染めるのも良いと思います。
この場合も白髪染めとミックスすることは可能なので、カウンセリングによって
設定調整を行いますので大丈夫です!

白髪10%未満or既染部(過去に染めた中間や毛先の色落ち)の白髪が気になる方
この場合はハイライトが有効です。
元々白髪だった既染部が中途半端に色落ちして黄色く光ってるの気になりますよね?
そういった元白髪の薄黄色とハイライトによる黄色いスジをミックスさせて
ボカすイメージです。髪全体に立体感が出るのと、全体を傷めず明るく出来るので、
副次的な効果も期待できます。
まとめ
カラーリングも絵具と同じで、白画用紙の上に描くのが1番色がそのまま出て
きれいです。
赤い染料と青い染料を混ぜれば紫。
茶色の髪に赤いカラーを乗せれば赤茶色。
そこにカラー剤特有の発色条件や髪質との相性など、
複合的な要素を加味して、経験則を元に薬剤調合を行なっていきます。
一見厄介な白髪ですが、白いところには彩度の高いきれいな色が出るので、
それも含めて楽しんでいけると良いと思います。
カラーや髪型の表現が、それまであった世代ごとの
こうあるべきという固定観念を超えて、ニーズが多様化してるのを感じます。
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